1級土木施工管理技士とは難易度・合格率・受験資格・試験日・年収・メリット
公開 ・ セコカン君
1級土木施工管理技士は、道路や橋、河川、上下水道などの土木工事の現場を管理するための国家資格です。取るとできること、難易度と合格率、受験資格、試験の日程、年収の目安、建築との違いまでまとめました。
011級土木施工管理技士とは(わかりやすく)
ひとことで言うと、大きな土木工事の現場で、工事全体を管理する責任者になれる国家資格です。
道路、橋、トンネル、河川、ダム、上下水道、造成など、土木工事の多くは国や自治体が発注する公共工事です。規模の大きい工事で置く「監理技術者」になれるのが、1級の大きな特徴です。試験は全国建設研修センターが行い、第一次検定と第二次検定の2段階です。
| 合格したもの | 名乗れる称号 |
|---|---|
| 第一次検定に合格 | 1級土木施工管理技士補 |
| 第二次検定にも合格 | 1級土木施工管理技士 |
02取るとできること・メリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 監理技術者になれる | 一定の規模以上の土木工事で、現場に置く必要がある監理技術者になれる |
| 営業所の専任技術者になれる | 土木工事業などの特定建設業の許可に必要な、営業所の専任技術者になれる |
| 公共工事に強い | 公共工事の入札で使う経営事項審査で、1級の技術者は高く評価される。土木は公共工事が多いので、会社にとっての価値が大きい |
| 給料・転職で有利 | 資格手当を出す会社が多く、求人でも条件にされることが多い |
| 技士補でも役に立つ | 一次合格の技士補は、監理技術者補佐として現場に置ける |
03年収の目安
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、土木施工管理技術者の全国の平均年収は 625万円 です(令和7年賃金構造基本統計調査)。平均年齢は46歳です。
これは1級を持っている人だけの数字ではなく、土木の施工管理の仕事をしている人全体の平均です。有効求人倍率は15.74倍(令和7年度)で、建築よりもさらに人手が足りていない仕事です。
04難易度と合格率
| 年度 | 第一次検定 | 第二次検定 |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 43.1% | 38.9% |
| 令和6年度 | 44.4% | 41.2% |
| 令和5年度 | 49.5% | 33.2% |
| 令和4年度 | 54.6% | 28.7% |
| 令和3年度 | 60.6% | 36.6% |
一次は4〜6割、二次は3〜4割です。土木はどの年も二次の方が合格率が低く、記述が山場です。
難しいところ
- 一次:問題数が多い(101問から70問を選んで答える)。土木一般、専門土木、法規、施工管理と範囲が広い
- 一次:施工管理法の応用能力の問題にも合格ラインがある
- 二次:すべて記述。経験記述に加えて、土工・コンクリート・品質・安全・環境などの記述が出る
05試験の内容
| 検定 | 形式 | 中身 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | マークシート(四肢択一) | 101問のうち70問(必須40問・選択30問)に答える。70問中42問以上、かつ応用能力の問題15問中9問以上が合格の目安 |
| 第二次検定 | 記述 | 施工管理法。経験記述と、施工計画・品質・安全などの記述。得点の60%以上が合格の目安 |
06試験日と合格発表(令和8年度の例)
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 第一次検定 | 例年7月 |
| 第一次検定の合格発表 | 2026年8月13日(木) |
| 第二次検定 | 2026年10月4日(日) |
| 第二次検定の合格発表 | 例年1月 |
令和9年度の日程と申込みの期間は、全国建設研修センターの案内で確かめてください。
07受験資格(令和6年度から)
| 検定 | 受験資格 |
|---|---|
| 第一次検定 | 試験の年度末に19歳以上。学歴も実務経験もいらない |
| 第二次検定 | 一次に合格したあと、次のどれかの実務経験: ・5年以上 ・特定実務経験1年以上を含む3年以上 ・監理技術者補佐として1年以上 |
| 技術士(建設部門など)の試験に合格した人 | 5年以上(特定実務経験1年を含めば3年以上)の実務経験で二次を受けられる |
受験資格の仕組みは、建築と同じです。令和10年度までは、改正前の受験資格で二次を受けることもできます。
08いきなり1級は受けられる?
一次検定なら受けられます。19歳以上なら、2級がなくても、学歴や経験がなくても受けられます。二次は、一次に合格したあとの実務経験が必要です。
09建築との違いと、両方取るメリット
| 1級建築 | 1級土木 | |
|---|---|---|
| 主な工事 | ビル・マンション・工場などの建物 | 道路・橋・河川・上下水道・造成など |
| 発注者 | 民間が多い | 国や自治体(公共工事)が多い |
| 一次の問題数 | 72問から60問 | 101問から70問 |
| 二次 | 6問(記述と択一) | すべて記述 |
建物の工事でも、造成、外構、杭、山留めなど、土木に近い仕事はたくさんあります。建築と土木の両方を持っていると、担当できる工事の幅が広がり、会社でも転職でも強みになります。運営者も、建築の次は1級土木に挑戦する予定です。
10勉強の進め方
- 一次:選択問題が多いので、得意な分野を決めて、そこを確実に取る
- 一次:施工管理法の応用能力の問題を、専用に練習する
- 二次:経験記述は、自分の工事を品質・安全・工程などのテーマ別に書けるよう準備する
- 二次:土工・コンクリートの記述は、数値と用語を正確に覚える
まとめ
- 監理技術者になれる、土木の施工管理の国家資格。一次合格で技士補、二次合格で技士
- 合格率は一次が4〜6割、二次が3〜4割。土木は二次の記述が山場
- 令和6年度から、一次は19歳以上なら誰でも受けられる
- 二次は一次合格後の実務経験が必要。仕組みは建築と同じ
- 土木施工管理技術者の平均年収は625万円、有効求人倍率は15.74倍(job tag)
出典:国土交通省「施工管理技術検定の受検資格の見直し」、厚生労働省 job tag「土木施工管理技術者」、アガルート「1級土木施工管理技士の合格率」、TAC「1級土木施工管理技士・技士補とは」、TAC「1級土木施工管理技士 試験速報」 数値は2026年11月時点で確認しています。試験の日程や受験資格は、必ず試験機関の最新の案内で確かめてください。