施工と安全 / 杭・基礎工事
既製杭の施工セメントミルク工法・中掘り工法・精度・杭頭の処理
公開 ・ セコカン君
工場で作られたコンクリート杭や鋼管杭を、現場で地中に入れるのが既製杭です。今の主流の埋込み工法を中心に、施工の手順と精度の基準をまとめました。
01セメントミルク工法の流れ
- 掘削するアースオーガーで掘る。掘削も引き上げも正回転で行う
- 根固め液・杭周固定液を入れる掘った孔に、根固め液と杭周固定液を注入する
- 杭を建て込む注入のあとに杭を建て込む。杭の先は支持層に 1m以上 根入れする
- 支持層を確かめる試験杭のときの掘削機の電流値(積分電流値)と比べて、支持層に届いたかを確かめる
02そのほかの工法
| 工法 | ポイント |
|---|---|
| 中掘り工法 | 杭の中空部を掘りながら杭を沈める。砂質地盤では、杭の先より先を掘りすぎない |
| 打込み工法 | ハンマーで打ち込む。騒音と振動が大きい。打止めは最終貫入量とリバウンド量で管理する |
03精度と取扱い
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 傾斜 | 1/100以内(直交する2方向から確かめる) |
| 心ずれ | 杭径の1/4以内、かつ100mm以内 |
| 吊るとき | 2点吊り。両端から杭長の1/5の位置 |
| 仮置き | 1段に並べるのが原則 |
| 群杭の打込み | 中央部から外側へ |
04杭頭の処理
PHC杭(プレストレストコンクリート杭)の杭頭を切ると、その部分のプレストレス(前もってかけた圧縮力)が減ります。切った杭頭は、決められた方法で補強します。
まとめ
- セメントミルク工法は、掘削も引き上げも正回転。杭の先は支持層に1m以上根入れ
- 支持層に届いたかは、試験杭の電流値(積分電流値)と比べて確かめる
- 傾斜は1/100以内、心ずれは杭径の1/4以内かつ100mm以内
- PHC杭の杭頭を切ると、プレストレスが減るので補強する
05試験とのつながり
出典:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)3章・4章、日本建築学会 JASS 4 杭・地業及び基礎工事。 数値は2026年10月時点で確認しています。