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1級建築施工管理技士とは難易度・合格率・受験資格・試験日・年収・メリット

公開 ・ セコカン君

1級建築施工管理技士は、建築工事の現場を管理するための国家資格です。取るとできること、難易度と合格率、受験資格、試験の日程、年収の目安まで、受験を考えている人が知りたいことを1ページにまとめました。

011級建築施工管理技士とは(わかりやすく)

ひとことで言うと、大きな建築工事の現場で、工事全体を管理する責任者になれる国家資格です。

ビルやマンション、工場などの工事では、工程・品質・安全・原価を管理する技術者を現場に置かなければなりません。規模の大きい工事で置く「監理技術者」になれるのが、1級の大きな特徴です。試験は国土交通大臣が指定した機関が行う「施工管理技術検定」で、第一次検定と第二次検定の2段階です。

合格したもの名乗れる称号
第一次検定に合格1級建築施工管理技士補
第二次検定にも合格1級建築施工管理技士

02取るとできること・メリット

メリット内容
監理技術者になれる一定の規模以上の工事で、現場に置く必要がある監理技術者になれる
営業所の専任技術者になれる特定建設業の許可に必要な、営業所の専任技術者になれる
会社の評価が上がる公共工事の入札で使う経営事項審査で、1級の技術者は2級より高く評価される
給料・転職で有利資格手当を出す会社が多く、求人でも「1級建築施工管理技士」を条件にするものが多い
技士補でも役に立つ一次合格の技士補は、監理技術者補佐として現場に置ける。補佐がいると、監理技術者が2つの現場を兼任できる

03年収の目安

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、建築施工管理技術者の全国の平均年収は 679.1万円 です(令和7年賃金構造基本統計調査)。平均年齢は43.4歳です。

これは1級を持っている人だけの数字ではなく、建築の施工管理の仕事をしている人全体の平均です。1級を持っていると、資格手当や役職の分、これより上を目指しやすくなります。有効求人倍率は8.62倍(令和7年度)で、人手が足りない仕事です。

04難易度と合格率

一次も二次も、合格率はおおむね4割前後です。数字だけ見ると極端に難しくはありませんが、受ける人の多くが現場で働く経験者で、そのうえでの4割です。

第一次検定

年度受験者数合格者数合格率
令和8年度42,826人19,993人46.7%
令和7年度41,812人20,294人48.5%
令和6年度37,651人13,624人36.2%
令和5年度24,078人10,017人41.6%
令和4年度27,253人12,755人46.8%
令和3年度22,277人8,025人36.0%

第二次検定

年度受験者数合格者数合格率
令和7年度18,159人7,091人39.0%
令和6年度14,816人6,042人40.8%
令和5年度14,391人6,544人45.5%
令和4年度13,010人5,878人45.2%
令和3年度12,813人6,708人52.4%

令和6年度から受験資格が変わり、一次の受験者が大きく増えました。

難しいところ

  • 一次:建築学、施工、施工管理法、法規と範囲が広い。施工管理法の応用能力の問題にも合格ラインがあり、全体の点が足りていても、ここで落ちることがある
  • 二次:ほとんどが記述。経験記述は、令和6年度から問題に示された工事について書く形に変わった
  • 二次の問題2は、仮設計画と安全管理が、だいたい1年おきに出ている

05試験の内容

検定形式中身
第一次検定マークシート72問のうち60問に答える。全体で60%以上、かつ施工管理法の応用能力の問題で60%以上が合格の目安
第二次検定記述と五肢択一6問。経験記述、仮設・安全、工程表、施工の留意事項、施工の知識、法規

二次の問題ごとの書き方は、二次検定の書き方と対策にまとめています。一次の出る所は、一次検定の出題ランキングで見られます。

06試験日と合格発表(令和8年度の例)

項目日程
第一次検定2026年7月19日(日)
第一次検定の合格発表2026年8月25日(火)
第二次検定2026年10月18日(日)
第二次検定の合格発表例年1月。令和7年度は2026年1月9日(金)

令和9年度の日程と申込みの期間は、試験を行う建設業振興基金の案内で確かめてください。申込みを逃すと、1年待つことになります。

07受験資格(令和6年度から)

検定受験資格
第一次検定試験の年度末に19歳以上。学歴も実務経験もいらない
第二次検定一次に合格したあと、次のどれかの実務経験:
・5年以上
・特定実務経験1年以上を含む3年以上
・監理技術者補佐として1年以上
1級建築士の試験に合格した人合格したあと、5年以上(特定実務経験1年を含めば3年以上)の実務経験で二次を受けられる

特定実務経験とは、一定の金額以上の工事で、監理技術者や主任技術者の指導のもとで(または自分がその立場で)施工管理をした経験のことです。令和10年度までは、改正前の受験資格で二次を受けることもできます。

08いきなり1級は受けられる?

一次検定なら受けられます。令和6年度からは、19歳以上なら2級を持っていなくても、学歴や経験がなくても、1級の一次を受けられます。

ただし二次検定は、一次に合格したあとの実務経験が必要です。現場の経験がまだ少ない人は、先に一次だけ合格して技士補になり、経験を積みながら二次を目指す、という順番が現実的です。

092級との違い

1級2級
なれる技術者監理技術者・主任技術者主任技術者
工事の規模大きな工事も担当できる主に中小規模の工事
二次の種別建築ひとつ建築・躯体・仕上げに分かれる

10勉強の進め方

  • 一次:過去問を中心に。何度も出る単元から先に固める。数値は表で覚える
  • 一次:施工管理法の応用能力の問題を落とさないように、専用に練習する
  • 二次:経験記述は、使える事例を構造別(RC造・S造)に何本か用意しておく
  • 二次:工程表の計算は、手順どおりに解けば必ず点になる。毎日1問解く
  • 二次:問題2は、仮設計画と安全管理の両方に備える

スマホで一次の問題を解ける問題アプリも作っています。

まとめ

  • 監理技術者になれる、建築の施工管理の国家資格。一次合格で技士補、二次合格で技士
  • 合格率は一次・二次とも4割前後。一次は応用能力の問題、二次は記述が山場
  • 令和6年度から、一次は19歳以上なら誰でも受けられる。いきなり1級もできる
  • 二次は一次合格後の実務経験(5年、または特定実務経験を含む3年など)が必要
  • 建築施工管理技術者の平均年収は679.1万円(job tag)

出典:国土交通省「施工管理技術検定の受検資格の見直し」、厚生労働省 job tag「建築施工管理技術者」、アガルート「1級建築施工管理技士 合格発表」(合格者数・合格率)、TAC「1級建築施工管理技士 試験速報」(令和8年度の日程) 数値は2026年11月時点で確認しています。試験の日程や受験資格は、必ず試験機関の最新の案内で確かめてください。