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高年齢の作業員の安全2026年4月からの努力義務・転倒と墜落・現場でできる工夫

公開 ・ セコカン君

建設現場では、60代・70代の職人が多く働いています。2026年4月から、高年齢の労働者の特性に配慮した安全対策が、会社の努力義務になりました。現場でできる工夫をまとめました。

01高年齢の労働者の労働災害

国の統計では、休業4日以上の労働災害のうち、60歳以上の人が約3割を占めています。神奈川労働局のまとめでは、転倒の災害のうち、50歳以上が約7割でした。

年をとると、バランスをとる力、とっさに動く力、目で見る力が少しずつ落ちていきます。若いころと同じ動きのつもりでも、つまずいたり、よけきれなかったりします。

022026年4月からの決まり

項目内容
条文労働安全衛生法 第62条の2
施行2026年(令和8年)4月1日
中身高年齢の労働者の特性に配慮して、作業環境の改善や作業の管理など、必要な措置をとるよう努める(努力義務)

国は「高年齢者の労働災害防止のための指針」で、5つの柱を示しています。

  1. 体制経営者が方針を示し、担当者を決める
  2. 職場の環境段差をなくす、手すりを付ける、明るくする、滑りにくくする
  3. 体と健康の把握健康診断や体力チェックで、一人ひとりの状態をつかむ
  4. 状態に合わせた配置体力や健康に合わせて、作業や時間を考える
  5. 教育年齢に合わせた安全の教育をする

03現場でできる工夫

  • 通路の段差・資材の置き方を見直して、つまずく所をなくす
  • 足場の昇降は、階段の昇降設備を使う。はしごの上り下りを減らす
  • 重い物は、機械や台車で運ぶ。2人で持つ
  • 倒れてくる物・吊り荷のそばの作業は、とっさに逃げられる位置に立つ
  • 夏は熱中症、冬は寒さで体の負担が大きい。休憩をこまめにとる
  • 夕方の暗い時間は、照明を足す

職長は、年上の職人にも遠慮せず、危ない動きには声をかけます。毎朝のKYで、その日の体調を聞くのも大事です(KY活動)。

04経験を生かす

高年齢の職人は、段取りや危ない場面を知っている人でもあります。重い作業や素早い動きが要る作業は若い人に任せ、段取り・指導・点検の役を担ってもらう、という分け方も1つのやり方です。

05よくある質問

何歳からが「高年齢」?

国のガイドラインや統計では、主に60歳以上を見ています。ただ、体の衰えは人によって違うので、年齢だけで決めず、一人ひとりの状態を見ます。

努力義務だから、やらなくてもいい?

罰則はありませんが、事故が起きたときに、会社がどんな配慮をしていたかが問われます。国は、2027年までに対策に取り組む事業場を5割以上にする目標を出しています。

まとめ

  • 休業4日以上の労働災害のうち、60歳以上が約3割
  • 2026年4月から、高年齢の労働者に配慮した対策が会社の努力義務(安衛法 第62条の2)
  • 段差をなくす、重い物は機械で、逃げられる位置に立つ、体調を毎朝聞く

出典:契約ウォッチ「高年齢者の労働災害防止のための指針」、神奈川労働局(小田原労働基準監督署)「おだわら労基だより 2025冬」、労働安全衛生法 第62条・第62条の2、厚生労働省「エイジフレンドリーガイドライン」。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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