玉掛け用ワイヤロープの基準と点検
ワイヤは消耗品です。ただ、どこまで使っていいかは勘ではなく、数字で決まっています。
安全係数は「6」
安全係数とは、ワイヤが切れる荷重を、実際にかかる最大の荷重で割った値です。6以上ということは、切れる荷重の6分の1までしか使わない、という意味になります。
| 玉掛け用具 | 安全係数 |
|---|---|
| ワイヤロープ | 6以上 |
| フック・シャックル | 5以上 |
この状態なら、使わない
ワイヤロープ
- 素線切れ:1よりの間で、素線の10%以上が切れている。1よりの間とは、ストランドがワイヤの周りを1周する長さのことです
- 摩耗:直径の減りが公称径の7%を超えている
- キンク:一度ついた折れ癖は、伸ばしても強さが戻りません
- 形崩れ・腐食:つぶれ、ストランドの浮き、ひどいさび
つりチェーン
- 伸びが製造時の長さの5%を超えている
- リンクの断面の直径が、製造時より10%を超えて減っている
- き裂がある
フック・シャックル・リング
- 変形しているもの、き裂があるもの
点検は毎日、作業の前に
その日の玉掛けを始める前に、ワイヤ、チェーン、フック、シャックルを点検します。異常が見つかったら、その場で取り替えます。「昨日使えたから今日も大丈夫」とは限りません。
迷ったら外す
使えるかどうか判断に迷うワイヤは、迷った時点で外す。替えのワイヤ1本より、落ちた荷のほうがずっと高くつきます。
出典:クレーン等安全規則 第213条〜第217条・第220条。 数値は2026年10月時点で確認しています。