施工と安全 / 仕上げ工事
窯業系サイディングの施工通気工法のしくみ・施工の流れ・目地と水切り
公開 ・ セコカン君
窯業系サイディングは、今の木造住宅の外壁でいちばん多い材料です。壁の中の湿気を逃がす通気工法のしくみと、施工の流れ、雨水を入れないための目地と水切りのポイントをまとめました。
01窯業系サイディングとは
セメントに繊維などを混ぜて板にした外壁材です。色や柄が多く、工場で塗装されているので、現場では張るだけで仕上がります。
02通気工法のしくみ
サイディングと、その内側の透湿防水シートの間に、胴縁ですき間(通気層)をつくる工法です。壁の中に入った湿気や、サイディングの裏に回った雨水を、通気層から外に逃がします。下の土台水切りから空気が入り、上の軒裏などから抜けます。
| 部材 | 役割 |
|---|---|
| 透湿防水シート | 雨水は通さず、壁の中の湿気は外へ通すシート。柱や構造用合板の外側に張る |
| 胴縁 | シートの上に打つ細い木材。通気層の厚さをつくり、サイディングを留める下地になる |
| サイディング | いちばん外側の外壁材 |
| 土台水切り | 壁のいちばん下に付ける金物。雨水を外へ切り、通気の入口にもなる |
03施工の流れ
- 透湿防水シートを張る下から上へ張り、上のシートを下のシートの上に重ねる。窓のまわりは防水テープで処理する
- 胴縁を打つ通気がふさがれないように打つ。サイディングの継目の所は、幅の広い胴縁にする
- 土台水切りを付ける壁のいちばん下に付ける
- サイディングを張る土台水切りとすき間をあけて、下から張り上げる。釘や金具で留める
- シーリング縦の目地、出隅・入隅、窓まわりにシーリングを打つ
胴縁の太さと間隔、釘や金具の位置は、サイディングのメーカーが製品ごとに決めています。施工説明書に従います。
04雨水を入れないためのポイント
- 透湿防水シートは、必ず上のシートを下に重ねる(水が流れる向きに合わせる)
- 窓まわりは、サッシのまわりに防水テープを張り、その上に透湿防水シートを重ねる。テープは下から上へ、上のテープが下のテープに重なる順に張る
- サイディングを土台水切りにくっつけない。すき間がないと、通気がとれず、水を吸い上げる
- シーリングは、プライマーを塗ってから打つ
05よくある質問
窯業系サイディングと金属サイディングの違いは?
窯業系はセメントが主な材料で、色や柄が多く、燃えにくいのが特徴です。金属サイディングは鋼板などでできていて、軽く、寒い地域の凍害に強いのが特徴です。
通気工法にしないと、どうなる?
壁の中の湿気や、裏に回った雨水が逃げられず、サイディングの反り、凍害、柱や合板の腐れの原因になります。今の住宅では、通気工法が一般的です。
サイディングのメンテナンスは?
目地のシーリングが先に傷みます。シーリングの割れややせ、サイディングの表面の色あせやチョーキングが出たら、シーリングの打ち替えと塗装を考えます。
まとめ
- 通気工法は、サイディングと透湿防水シートの間に胴縁で通気層をつくる
- 透湿防水シートは、上のシートを下に重ねる
- 胴縁や留め付けの寸法は、メーカーの施工説明書に従う
出典:通気工法の一般的な施工のしかたをまとめたもの。胴縁や留め付けの寸法は、各メーカーの施工説明書に従う。 数値は2026年10月時点で確認しています。