施工と安全 / 設備工事

給排水設備工事の基準給水方式・受水槽・排水管の勾配・トラップ・通気

公開 ・ セコカン君

給排水設備は、きれいな水を届け、使った水を流すしくみです。給水方式の違い、受水槽の点検スペース、排水管の勾配とトラップ、通気管の基準など、水を汚さず詰まらせないためのポイントをまとめました。

01給水方式

方式しくみ
高置水槽方式ポンプで屋上の水槽に上げ、重力で各階に配る
ポンプ直送方式ポンプの台数や回転数を変えて、直接各階に送る
圧力水槽方式圧力タンクで送る。圧力の変動が大きい
増圧直結方式水道管の圧力に増圧ポンプの力を足して送る。受水槽がいらない

水栓で必要な水圧は、一般の水栓で30kPa、洗浄弁やシャワーで70kPaが目安です。急に水を止めたときの衝撃(ウォーターハンマー)は、エアチャンバーなどで防ぎます。

02受水槽と水を汚さない工夫

  • 受水槽のまわりに点検のすき間をとる。上部は100cm、周囲と下部は60cm
  • 受水槽は、建物の躯体と兼用しない
  • マンホールは直径60cm以上
  • オーバーフロー管や水抜き管は、排水管に直接つながず、間接排水にする
  • 飲み水の配管と、ほかの水の配管をつながない(クロスコネクションの禁止)
  • 給水管と排水管を並べるときは、水平に500mm以上離し、給水管を上にする

03排水管の勾配

横管の太さ最小の勾配
65mm以下1/50
100mm1/100

勾配が足りないと、汚れがたまって詰まります。急すぎても、水だけ先に流れて固形物が残ります。

04トラップと通気

  • トラップの封水の深さは5〜10cm。においや虫が上がってくるのを防ぐ
  • 1つの排水の流れに、トラップを2つ続けない(二重トラップの禁止)
  • 通気管の末端は、窓などの開口部の上端から600mm以上上げるか、水平に3m以上離す
  • 汚水ますにはインバート(溝)を付け、雨水ますには150mm以上の泥だめを付ける

まとめ

  • 受水槽の点検スペースは、上部100cm、周囲と下部60cm
  • 排水横管の勾配は、65mm以下で1/50、100mmで1/100
  • トラップの封水は5〜10cm。二重トラップは禁止

05試験とのつながり

出典:建築基準法施行令 第129条の2の4、昭和50年建設省告示第1597号、空気調和・衛生工学会規格 SHASE-S206。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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