施工と安全 / 安全管理

冬の現場の安全凍結での転倒・一酸化炭素中毒・雪下ろしの墜落・冬道の運転

公開 ・ セコカン君

冬の現場は、凍った足場や通路での転倒、コンクリートの養生や発電機による一酸化炭素中毒、雪下ろしでの墜落が増えます。労働局の資料をもとに、冬に多い災害と対策をまとめました。

01冬に多い災害

災害よくある形
転倒凍った通路・足場・階段で滑る。朝の早い時間に多い
一酸化炭素中毒締め切った場所で、発電機・エンジンポンプ・練炭・ジェットヒーターを使う
墜落雪下ろしで屋根から落ちる。雪で明かり取りの窓が見えず、踏み抜く
交通事故凍った道でスリップして、対向車とぶつかる
巻き込まれ除雪機の詰まりを、エンジンをかけたまま取ろうとする

長野労働局の資料では、転倒は災害全体の約3割で、そのうち約4割が雪や凍結によるものです。1月の転倒は、3〜11月の平均の約2倍あります。

02転倒を防ぐ

  • 朝いちばんに、通路・足場の床・階段が凍っていないか見る
  • 凍っている所は、融雪剤や砂をまく。氷はその都度取る
  • 足場の上の霜や雪は、作業の前に落とす
  • 滑りにくい靴底の靴をはく。すり減った靴は替える
  • ポケットに手を入れて歩かない。走らない
  • 建物に入る前に、靴の裏の雪と水を落とす

03一酸化炭素中毒を防ぐ

一酸化炭素は、色もにおいもありません。気づいたときには体が動かなくなっています。北海道では、締め切った風除室に発電機を置いて水道管の工事をしていた3人が、一酸化炭素中毒で倒れた例があります。

  • 換気が足りない屋内では、発電機・エンジンポンプなど、エンジンのある機械を使わない
  • どうしても使うときは、十分に換気して、一酸化炭素の濃度を測りながら作業する
  • コンクリートの養生などで練炭やジェットヒーターを使う屋内には、関係者以外を入れない
  • 中に入るときは、換気してから、一酸化炭素の濃度を測って確かめる
  • 頭痛・吐き気・めまいを感じたら、すぐに外へ出る

04雪下ろしと屋根の上

  • 作業の前に、屋根の形と材料、軒先の雪庇を確かめて、手順を決める
  • 高さ2m以上では、手すりか親綱を付けて、墜落制止用器具を使う
  • 明かり取りのプラスチックの窓の位置を先に確かめて、歩み板か防網を付ける
  • はしごは上と下を固定する
  • 雪を落とす下の場所は、立入禁止にする

屋根の上の作業は、屋根上作業の墜落防止にまとめています。

05冬道の運転

  • 冬用タイヤに早めに替えて、チェーンを積む
  • 急ハンドル・急ブレーキ・急発進をしない
  • 車間を広くとって、早めにブレーキを踏む
  • 朝は早めに出て、時間に余裕を持つ
  • 吹雪に会ったら、ハザードを付けて安全な所に止める

06寒さと体

寒いと体が硬くなって、動きが遅れます。作業の前に体を動かして温め、休憩のときは暖かい場所で手足を温めます。防寒着は、手すりや機械に引っかからないものを選びます。

夏の暑さは熱中症、強い風や大雪の日は悪天候で作業を中止する基準を見てください。

07よくある質問

コンクリートの養生で練炭を使うとき、何に気をつける?

シートで囲った中は、一酸化炭素がたまります。中に入るときは、換気して濃度を測ってから入ります。関係者以外は入れないように、表示をして囲います。

大雪の日は、作業を止める?

1回の降雪量が25cm以上の大雪で危険が予想されるときは、高い所の作業などを止めます。決まりの一覧は悪天候で作業を中止する基準にあります。

まとめ

  • 冬は、凍結での転倒、一酸化炭素中毒、雪下ろしの墜落、冬道の事故が増える
  • 換気の悪い屋内では発電機などを使わない。使うなら換気して一酸化炭素を測る
  • 雪下ろしは親綱と墜落制止用器具。明かり取りの窓の踏み抜きに注意

出典:北海道労働局「北海道冬季ゼロ災運動」、長野労働局「STOP!冬季労働災害」(令和6年11月)、労働安全衛生規則 第518条・第519条・第522条・第578条。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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