施工と安全 / 仕上げ工事
モルタル塗りとセルフレベリング材の施工調合・塗り厚・放置期間・SLの流し方・左官材料
公開 ・ セコカン君
左官工事は、壁や床をモルタルなどで平らに仕上げる工事です。下塗りから上塗りまでの調合と塗り厚、下塗りのあとに置く期間、床を平らにするセルフレベリング材の基準をまとめました。
01モルタル塗りの基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 下塗りの調合 | セメント1:砂 2.5 |
| むら直し・中塗り・上塗りの調合 | セメント1:砂3 |
| 1回の塗り厚 | 7mm以下 |
| 全体の塗り厚 | 25mm以下 |
| 下塗りのあと | 14日以上置いて、ひび割れを出しきってから次を塗る |
| 中止する条件 | 気温5℃以下のおそれがあるとき |
下塗りほどセメントの多い調合(富調合)にして下地にしっかりくっつけ、上の層ほどセメントを減らして(貧調合)、ひび割れを出にくくします。
02モルタル塗りの手順
- 下地の準備汚れやレイタンスを取り、吸水調整材を塗って乾かす
- 下塗り富調合のモルタルを塗り、表面にくし目を付けて、次の層がくっつきやすくする
- 放置14日以上置いて、乾燥による収縮のひび割れを先に出させる
- むら直し・中塗りへこんだ所を埋め、平らにする
- 上塗り仕上げの面をこてで仕上げる
03セルフレベリング材(SL)
流すだけで、自分の重さで平らになる床用の材料です。床の仕上げの下地を平らにするのに使います。
- 下地に吸水調整材を塗り、乾かしてから流す
- 標準の塗り厚は10mm程度
- 固まるまでは、窓を閉めて風を当てない(表面だけ乾いてひびが出る)
- 打継ぎで出た突起は、固まったあとにサンダーで削る
04左官材料の性質
| 材料 | 固まり方 |
|---|---|
| せっこうプラスター | 水硬性(水と反応して固まる) |
| ドロマイトプラスター | 気硬性(空気中で固まる)。乾くと縮みが大きい |
| しっくい | 消石灰に、のりとすさを混ぜたもの。気硬性 |
05よくある不具合と原因
| 不具合 | 主な原因 |
|---|---|
| ひび割れ | 1回に厚く塗りすぎる、下塗りのあとの放置期間が短い、急に乾かす |
| 浮き・はがれ | 下地の汚れやレイタンスを取っていない、吸水調整材を塗っていない、下地が乾きすぎている |
| 白華(エフロレッセンス) | モルタルの中の成分が水に溶けて表面に出て、白く固まる。雨や水が回る所で出やすい |
06よくある質問
モルタルとコンクリートの違いは?
モルタルは、セメントと砂と水を練ったものです。コンクリートは、そこに砂利(粗骨材)も入れたものです。モルタルは塗ったり張ったりするのに、コンクリートは柱や床などの構造をつくるのに使います。
左官とは?
こてを使って、壁や床をモルタルや漆喰などで塗って仕上げる仕事です。タイルの下地づくりや、床を平らにする作業も左官の仕事です。
まとめ
- 下塗りはセメント1:砂2.5、むら直し・中塗り・上塗りは1:3
- 1回の塗り厚は7mm以下、全体で25mm以下。下塗りのあと14日以上置く
- セルフレベリング材は、固まるまで風を当てない
07試験とのつながり
- 1級建築施工管理技士 一次検定:左官・モルタル塗り・SL・左官材料
出典:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)11章・15章。 数値は2026年10月時点で確認しています。