とび技能士(1級・2級)とは受検資格・実技と学科の内容・1級の実技を受けた運営者の体験
公開 ・ セコカン君
とび技能士は、とびの腕を国が認める国家資格です。受検資格、実技と学科の中身、取ると役に立つことをまとめました。運営者が受けた1級の実技の課題と、受けてみてきつかったことも、そのまま書いています。
01とび技能士とは
職業能力開発促進法にもとづく技能検定のひとつで、合格すると「1級とび技能士」「2級とび技能士」を名乗れます。とびの職人が、自分の腕を証明できる国家資格です。
試験は都道府県の職業能力開発協会が行います。実技試験と学科試験の両方に合格すると技能士になれます。
02受検資格
| 等級 | 実務経験の目安 |
|---|---|
| 1級 | 実務経験7年以上 |
| 2級 | 実務経験2年以上 |
| 3級 | 実務経験があること |
職業訓練や、専門の学科を出ていると、年数が短くなります。2級に合格している人は、短い年数で1級を受けられます。くわしい年数は、都道府県の職業能力開発協会の受検案内で確かめてください。
03試験の内容
| 試験 | 範囲 |
|---|---|
| 実技試験 | とび作業と段取り、足場などの仮設の組立て・解体、掘削・土止め、玉掛け(重さの目測、合図など)、材料の運搬 |
| 学科試験 | 施工法、材料、建築構造、関係法規、安全衛生 |
学科は、真偽式25問と多肢択一式25問の50問です。合格の基準は、実技60点以上、学科65点以上(100点満点)です。片方だけ合格したときは、次から落ちた方だけを受ければ技能士になれます。
1級と2級は範囲は同じで、求められる知識の深さが違います。1級は上級の技能者、2級は中級の技能者が基準です。
04運営者が受けた1級の実技

課題は、単管パイプとクランプで、小さな小屋組を図面どおりに組み上げるものでした。番線は使いません。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 大きさ | 間口3,600mm(900mm×4)、奥行2,700mm(1,350mm×2) |
| 高さ | 柱の上まで1,700mm、その上の屋根の骨組みが900mm |
| 組む部材 | 柱・けた・陸ばり・つなぎ材・方づえ・合掌・むな木・真づか・つか・斜材・とびつき・仮柱 |
| 決まり | けた・陸ばり・つなぎ材より上の部材は、とびつき・陸ばり・つなぎ材に乗って取り付ける |
平面図・断面図のほかに、クランプの位置を示した部分の詳細図があり、図のとおりの位置と向きで留めていきます。
時間が限られていて、6月の暑い時期に試験があり、体力的にも時間的にもきつかった。途中で間違えて組み直して、時間ギリギリになった。
運営者
05実技で気をつけたいこと
運営者の体験から、受ける人に伝えたいことです。
- 組み始める前に、図面の寸法と部材の名前を頭に入れておく。間違えると、組み直す時間が取られる
- 上の部材は、とびつきや陸ばりに乗って付ける決まりがある。乗る順番も考えて組む
- 6月ごろの試験は暑い。水分と塩分をとって、体力を残しておく
- 時間が限られているので、迷ったら図面に戻って確かめる
06取ると役に立つこと
| こと | 中身 |
|---|---|
| 足場の作業主任者の講習 | とびの1級・2級技能士は、科目が免除されるコースで受けられる |
| CCUSのレベル | とびのレベル3の資格の1つに、1級とび技能士が入っている |
| 資格手当・信用 | 手当を出す会社がある。元請や施主に、腕の証明として見せられる |
足場の作業主任者は足場の組立て等作業主任者 技能講習、CCUSは建設キャリアアップシステム(CCUS)とはにまとめています。
07よくある質問
試験はいつある?
技能検定は、前期と後期に分かれて行われます。とびがどちらで行われるか、申込みの時期は、都道府県の職業能力開発協会の案内で確かめてください。運営者が受けた実技は6月でした。
受検料はいくら?
厚生労働省の案内の目安は、学科3,100円、実技18,200円です。都道府県によって違います。35歳未満の人は、2級・3級の実技の受検料が最大9,000円安くなる制度があります。
2級を飛ばして、いきなり1級を受けられる?
実務経験が7年以上あれば、2級を持っていなくても1級を受けられます。
08運営者について

このサイトの運営者は、現場19年の1級とび技能士です。
まとめ
- とび技能士は国家資格。受検資格の目安は1級が実務7年、2級が2年
- 実技60点以上・学科65点以上で合格。学科は50問
- 運営者の1級の実技は、単管とクランプで小屋組を組む課題。暑い6月、時間との勝負だった
出典:厚生労働省「とび職種 技能検定の試験科目及びその範囲」、厚生労働省「技能検定の受検案内」、香川県「技能検定制度」、運営者の受検の経験。 数値は2026年11月時点で確認しています。試験の日程や受験資格は、必ず試験機関の最新の案内で確かめてください。