施工と安全 / 木造工事

筋かいと耐力壁の基準筋かいの太さ・欠込み・端部の金物・必要壁量・木材の性質

公開 ・ セコカン君

木造の骨組みは、筋かいや構造用合板の「耐力壁」で地震や風に耐えます。筋かいの太さ、欠込みの決まり、必要な壁の量の考え方と、試験によく出る木材の性質をまとめました。

01筋かいの太さ

筋かい決まり(建築基準法施行令 第45条)
引張力を受ける筋かい厚さ1.5cm以上×幅9cm以上の木材、または径9mm以上の鉄筋
圧縮力を受ける筋かい厚さ3cm以上×幅9cm以上の木材

引っ張られる筋かいは細くても効きますが、押される筋かいは折れないように太くします。

02筋かいの欠込みと端部

  • 筋かいには、欠込みをしない
  • たすき掛け(X形)にするために、やむを得ず欠き込むときは、必要な補強をする
  • 筋かいの端部は、柱と梁などの仕口に近づけて、ボルト・かすがい・くぎなどの金物で留める

筋かいを欠き込むと、そこで折れやすくなります。設備の配管を通すために、現場で筋かいを切ってしまうのは厳禁です。

03必要な壁の量(壁量計算)

必要壁量求め方
地震力に対してその階の床面積に、決められた数値を掛けて求める
風圧力に対してその階の見付面積(風を受ける面の面積)に、決められた数値を掛けて求める

耐力壁は、量が足りるだけでなく、建物の平面でつり合いよく配置します。かたよっていると、地震のときに建物がねじれます。

04木材の性質(試験によく出る)

項目性質
強さ繊維方向が一番強い
含水率と強さ繊維飽和点(約30%)以下では、乾いているほど強い
気乾含水率約15%
比重と強さ比重が大きいほど強い
乾くときの縮み方接線方向>半径方向>繊維方向
腐りにくさ心材は辺材より腐りにくい
クリープ長い間荷重がかかると、変形が少しずつ増える
材料作り方
構造用集成材ひき板を、繊維方向を平行にそろえて重ねて接着
CLTひき板を並べた層を、繊維方向が直交するように重ねて接着

燃えしろ設計は、火事で燃えしろの部分が焼けても、燃えしろを除いた残りの断面で建物が持つことを確かめる方法です。

05よくある質問

筋かいと構造用合板は、どちらがいい?

どちらも耐力壁になります。構造用合板は壁全体で力を受けるので、筋かいのように1か所に力が集中しにくく、断熱材も入れやすい作り方です。どちらを使うかは、設計で決めます。

たすき掛けとは?

筋かいをX形に2本入れることです。1本だけより強くなりますが、交わる所でどちらかを欠き込むことになるので、補強をします。

まとめ

  • 引張筋かいは厚さ1.5cm×幅9cm以上か径9mm以上の鉄筋、圧縮筋かいは厚さ3cm×幅9cm以上
  • 必要壁量は、地震力は床面積、風圧力は見付面積から求める。耐力壁はつり合いよく配置
  • 木材は繊維方向が強く、乾いているほど強い。気乾含水率は約15%

06試験とのつながり

  • 1級建築施工管理技士 一次検定:木質構造・木材

出典:建築基準法施行令 第45条・第46条、このサイトのアプリの「木質構造」単元(令和7年・令和4年・令和2年・平成30年に出題)。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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