玉掛けの資格
「1トンの荷を吊るなら技能講習」。そう覚えていると、どこかで間違えます。基準になるのは荷の重さではなく、クレーンの能力です。
分かれ目は「つり上げ荷重1t」
玉掛けの資格は2種類あります。どちらが必要かは、使うクレーンのつり上げ荷重で決まります。移動式クレーンやデリックでも考え方は同じです。
| クレーンのつり上げ荷重 | 必要な資格 | 講習の時間 |
|---|---|---|
| 1t以上 | 玉掛け技能講習の修了 | 学科7時間・実技12時間 |
| 1t未満 | 玉掛けの特別教育 | 学科5時間・実技4時間 |
技能講習は、持っている免許や経験によって一部の科目が免除され、短くなることがあります。
よくある勘違い
25トンのラフタークレーンで、200kgの資材を吊るとします。荷は軽くても、クレーンのつり上げ荷重は1tをはるかに超えています。必要なのは技能講習です。
反対に、つり上げ荷重0.9tの小型クレーンなら、特別教育で足ります。とはいえ現場のクレーンはほとんどが1t以上。これから取るなら、最初から技能講習を選んでおくのが確実です。
修了証は持ち歩く
つり上げ荷重1t以上の玉掛けは、資格がないと就けない「就業制限業務」です。作業中は、修了証を身につけておく決まりになっています。財布ごと車に置きっぱなし、は通用しません。
試験とのつながり
出典:クレーン等安全規則 第221条・第222条、労働安全衛生法 第61条、玉掛け技能講習・特別教育の講習時間(安全衛生特別教育規程ほか)。 数値は2026年10月時点で確認しています。