施工と安全 / 仕上げ工事

タイル・左官工事の安全セメントによるやけど・粉じん・カッターとミキサー・足場の積載

公開 ・ セコカン君

タイル・左官工事では、セメントによる皮膚や目の傷み、タイルを切るときの粉じん、カッターやミキサーのけが、重い材料による足場の過積載に気をつけます。作業ごとの注意をまとめました。

01セメントで皮膚と目を傷めない

セメントやモルタルは強いアルカリ性で、皮膚に付いたままにすると、やけどのようにただれることがあります。目に入ると、目を傷めます。

  • ゴム手袋や長袖で、皮膚に付かないようにする。手袋の中に入ったら、すぐ洗う
  • 練るときや、上を向いて塗るときは、保護めがねを使う
  • 目に入ったら、こすらずに、すぐ大量の水で洗い、医師にみてもらう

02粉じんを吸わない

  • タイルや石を切るときは、水を使う湿式のカッターか、集じん機付きの工具を使う
  • 乾式で切るときは、防じんマスクを使う
  • 古い建物のモルタルや下地調整材には、アスベストを含むものがある。はつる前に事前調査をする

03カッターとミキサー

道具注意
ディスクグラインダー・カッターといし(刃)の取替えと試運転は、特別教育を受けた人が行う。カバーを外さない
湿式カッター水と電気を一緒に使うので、漏電遮断器の付いた電源を使う
かくはん機(ミキサー)回っている羽根に手や工具を入れない。手袋が巻き込まれることがある

04足場の上の重い材料

タイルの箱やモルタル、セメントの袋は重く、足場の上に置きすぎると、足場の積載荷重を超えます。

  • 足場に表示された最大積載荷重を守る。材料は必要な分だけ上げる
  • 材料は、足場の1か所にまとめて置かない
  • 足場の端や、作業する人の通り道に置かない

05外壁の改修で、物を落とさない

外壁タイルの張替えやはつりでは、タイルやモルタルの破片が落ちます。下に人や車が通る場所では、メッシュシートや防護棚で落下を防ぎ、下を立入禁止にします。

目地のモルタルをはつっていて、破片が目に入る

保護めがねをせずに、はつり作業をして、跳ねた破片が目に入る。

対策はつりや切断では、必ず保護めがねを使う。まわりの人にも当たらないよう、作業範囲を区切る。

ミキサーの羽根に手袋が巻き込まれる

回っているかくはん機の羽根に付いたモルタルを、手袋をした手で取ろうとして巻き込まれる。

対策羽根に付いた物は、止めてから取る。電源を抜いてから掃除する。

06作業前の確認

  • 手袋、保護めがね、防じんマスクがそろっているか
  • カッターやグラインダーのカバーが付いているか。といしに割れや欠けがないか
  • 電源に漏電遮断器が付いているか。コードに傷がないか
  • 足場の最大積載荷重と、今載っている材料の量
  • 下に人や車が通るなら、立入禁止と落下防止ができているか

07よくある質問

グラインダーの特別教育は、何時間?

自由研削用といし(ディスクグラインダーなど)の取替えと試運転の特別教育は、学科4時間、実技2時間です。

セメントが付いた手は、どうする?

すぐに水でよく洗い流します。乾いたあとも、ひりひりしたり赤くなったりしたら、皮膚科でみてもらいます。荒れた手で作業を続けると、ひどくなります。

まとめ

  • セメントは強いアルカリ性。手袋と保護めがねで皮膚と目を守る
  • タイルを切るときは湿式か集じん機付き。乾式なら防じんマスク
  • 足場の上の材料は、最大積載荷重を守り、1か所にまとめて置かない

08試験とのつながり

出典:労働安全衛生規則 第36条・第562条・第593条、粉じん障害防止規則。 数値は2026年10月時点で確認しています。

関連記事