施工と安全 / 揚重・クレーン

移動式クレーンの据付けと作業アウトリガー・立入禁止・強風・合図

公開 ・ セコカン君

張り出したアウトリガー揚重・クレーン
張り出したアウトリガー(写真:写真AC)

移動式クレーンの事故の多くは、転倒と、吊り荷の落下・激突です。据付けから作業終了まで、守る基準を順番に整理しました。

01据付けから作業まで

  1. 作業の方法を決める移動式クレーンの転倒を防ぐため、作業の方法、転倒を防ぐ方法、作業員の配置・指揮の系統をあらかじめ決め、作業員に知らせる
  2. 地盤を確かめる軟弱な地盤や埋設物の上を避ける。必要なら鉄板を敷く
  3. アウトリガーを張り出すアウトリガーは最大限に張り出す。最大に張り出せないときは、張り出し幅に応じた定格荷重を超えないようにする
  4. 定格荷重を守る作業半径とブームの長さで決まる定格荷重を超えて吊らない
  5. 合図を決める合図は事業者が定め、合図者を指名する
  6. 立入禁止吊り荷の下と、上部旋回体の旋回範囲に人を入れない

02してはいけないこと

  • 荷を吊ったまま運転位置を離れる
  • 人を乗せる(原則禁止。専用の搭乗設備を使う場合などに限る)
  • 定格荷重を超えて吊る
  • 強風で危ないときに作業を続ける

03天候と点検

条件対応
強風10分間の平均風速が10m/s以上なら作業を中止
瞬間風速30m/s超の風・中震以上の地震のあと作業を始める前に各部を点検

04よくある災害と対策

アウトリガーの下が沈んで転倒する

地盤が弱い所、埋め戻した所の上にアウトリガーを置き、吊った瞬間に沈む。

対策鉄板や敷板で接地圧を分散する。地盤の状態を事前に確認する。

定格荷重を超えて、ブームが折れる・転倒する

作業半径を読み違え、思ったより遠くで吊って過荷重になる。

対策作業半径と定格荷重表を事前に確認する。過負荷防止装置を切らない。

旋回した車体にはさまれる

上部旋回体の後ろにいて、旋回したカウンターウエイトと構造物の間にはさまれる。

対策旋回範囲をカラーコーンやバーで区画し、立入禁止にする。

まとめ

  • 作業の方法・転倒を防ぐ方法・配置と指揮の系統を決め、作業員に知らせる
  • アウトリガーは最大に張り出し、地盤が弱ければ鉄板で接地圧を分散する
  • 10分間の平均風速が10m/s以上なら作業を中止
  • 吊り荷の下と旋回範囲は立入禁止。荷を吊ったまま運転位置を離れない

05試験とのつながり

出典:クレーン等安全規則 第66条の2〜第75条の2・第78条、労働安全衛生規則。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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