施工と安全 / 土木工事

下水道(管きょ)工事の施工と酸欠対策開削工法と推進工法・埋設物の確認・マンホールの酸素欠乏と硫化水素

公開 ・ セコカン君

下水道の管きょ工事は、道路の下を掘って管を埋める工事です。開削工法と推進工法の違い、掘る前の埋設物の確認、マンホールや管の中で起こる酸素欠乏・硫化水素中毒の防ぎ方をまとめました。

01開削工法と推進工法

工法やり方向いている所
開削工法地面を上から掘り、管を据えて埋め戻す浅い所、短い区間。土止めをして掘る
推進工法立坑から、ジャッキで管を地中に押し込んでいく深い所、道路の交通を止めにくい所、川や線路の下

02開削工法の流れ

  1. 道路使用・占用の許可警察署長の道路使用許可と、道路管理者の道路占用許可をとる
  2. 埋設物の確認図面で調べ、管理者の立会いのもとで試掘して位置を確かめる
  3. 舗装の切断・掘削舗装を切り、土止めをしながら掘る
  4. 管の据付け基礎をつくり、勾配を合わせて管を据えてつなぐ
  5. 埋戻し1層300mm程度ずつ締め固めながら埋め戻す
  6. 仮復旧・本復旧いったん仮の舗装で交通を戻し、落ち着いてから本舗装する

03埋設物を傷つけない

道路の下には、水道・ガス・電気・通信の管やケーブルが通っています。重機で傷つけると、ガス漏れ、断水、停電、通信の途絶につながります。

  • 図面だけで判断せず、試掘して目で位置を確かめる
  • 埋設物の近くは、重機ではなく人力で掘る
  • 見つけた埋設物は、つり防護などで支え、表示する
  • ガス管の近くでは、火気を使わない

04マンホールと管の中の酸素欠乏

下水道のマンホールや管の中は、酸素が少なかったり、硫化水素がたまっていたりします。硫化水素は少し吸っただけで倒れることがあり、助けに入った人も倒れる事故が起きています。下水の中の作業は「第2種酸素欠乏危険作業」にあたります。

項目基準
酸素欠乏酸素濃度 18%未満
硫化水素10ppm 以下に保つ
測定その日の作業を始める前に、酸素と硫化水素の濃度を測る。記録は3年保存
換気空気で換気する(純酸素は使わない)
作業主任者酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者(技能講習)
作業する人特別教育を受ける
換気できないとき空気呼吸器などを使う(防毒マスクは使えない)
監視外に監視人を置き、入る人と出る人の人数を確かめる

倒れた人を見ても、空気呼吸器なしで助けに入りません。外から助けを呼び、救出用の器具を使います。

まとめ

  • 掘る前に、埋設物を試掘で確かめる。近くは人力で掘る
  • 下水の中は第2種酸素欠乏危険作業。酸素18%以上、硫化水素10ppm以下
  • 換気できないときは空気呼吸器。防毒マスクは使えない

05試験とのつながり

出典:酸素欠乏症等防止規則、労働安全衛生法施行令 別表第6、道路法 第32条、道路交通法 第77条。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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