施工と安全 / 型枠・コンクリート
型枠支保工の組立て設計荷重・水平つなぎ・パイプサポート・取外し
公開 ・ セコカン君
型枠支保工の倒壊は、打設中に一気に起きます。設計で見込む荷重、パイプサポートの水平つなぎ、継ぎ方、取り外してよい時期をまとめました。
01設計で見込む荷重
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 型枠の重量 | 0.4 kN/m² |
| 作業荷重+衝撃荷重 | 1.5 kN/m² |
| 水平荷重(パイプサポートなど) | 設計荷重の 5/100 |
| 水平荷重(鋼管枠) | 設計荷重の 2.5/100 |
| 各部材のたわみ | 2mm程度以下 |
02水平つなぎと継ぎ方
| 支柱 | 水平つなぎ |
|---|---|
| パイプサポート | 高さ 3.5m超 で、2m以内 ごとに2方向 |
| 鋼管(パイプサポート以外) | 2m以内ごとに2方向 |
| 組立鋼柱 | 高さ4m超で、4m以内ごとに2方向 |
| 鋼管枠 | 最上層と5層以内ごと |
- パイプサポートは3本以上継がない
- 継ぐときは4本以上のボルトか専用の金具を使う
- 支柱の継手は突合せ継手か差込み継手
- 沈下を防ぐために敷角、滑りを防ぐために根がらみを入れる
03安全と手続き
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組立図 | 組立図を作り、それに従って組み立てる |
| 作業主任者 | 型枠支保工の組立て・解体には、高さに関係なく型枠支保工の組立て等作業主任者を選任 |
| 計画の届出 | 支柱の高さが3.5m以上の型枠支保工は、工事を始める30日前までに労働基準監督署へ届け出る |
| 打込み前・中 | 打込み前に点検し、打込み中は異状がないか監視する |
04型枠の取外し
- 基礎・梁側・柱・壁のせき板は、圧縮強度5N/mm²以上で取り外してよい(計画供用期間が短期・標準の場合)
- スラブ下・梁下のせき板は、支保工を外したあとに取り外す
- 柱の型枠の足元に掃除口を設ける
- せき板の間隔は、セパレーターとフォームタイで保つ
05側圧の大きさ
打込み速度が速い、打込み高さが高い、スランプが大きい、単位容積質量が大きいほど、型枠にかかる側圧は大きくなります。気温やコンクリートの温度が高いと小さくなります。
打設中に支保工が座屈して崩れる
水平つなぎが足りない、パイプサポートを継ぎすぎた、偏って打ち込んだ。
対策組立図どおりに組み、打込み前に点検する。打込み中は下で監視役を置き、偏らないように打つ。
まとめ
- 設計では、型枠の重量0.4kN/m²と、作業荷重+衝撃荷重1.5kN/m²を見込む
- パイプサポートは高さ3.5m超で、2m以内ごとに2方向の水平つなぎ。3本以上継がない
- 作業主任者は高さに関係なく選任。支柱3.5m以上は30日前までに労基署へ届け出る
- 打込み中は下で監視し、偏らないように打つ
06試験とのつながり
出典:労働安全衛生規則 第237条〜第247条、労働安全衛生法 第88条、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)6章、JASS 5。 数値は2026年10月時点で確認しています。