施工と安全 / 鉄筋工事
鉄筋工事壁の鉄筋と型枠(写真:写真AC)
鉄筋の継手と定着重ね継手・機械式継手・継手の位置・定着長さ
公開 ・ セコカン君
鉄筋工事鉄筋は長さに限りがあるので、途中でつなぎます。つなぎ目は弱点になりやすいため、つなぎ方と位置に基準があります。重ね継手、機械式継手、定着の数値をまとめました。
01重ね継手
- D35以上 は、原則として重ね継手にしない(ガス圧接や機械式継手にする)
- 隣り合う継手は、継手長さの約0.5倍ずらすか、1.5倍以上ずらす
- 径が異なる鉄筋は、細いほうの径で継手長さを決める
- 継手・定着の長さに、フックの部分は含めない
- コンクリートの設計基準強度が大きいほど、継手・定着の長さは短くできる
02継手を設ける位置
継手は、応力の小さい位置で、ふだんはコンクリートに圧縮がかかっている部分に設けます。
| 鉄筋 | 継手の位置 |
|---|---|
| 梁の上端筋 | スパンの中央部 |
| 梁の下端筋 | 端部(柱の近く) |
| 柱の主筋 | 中間部(上下端の梁際は避ける) |
| ガス圧接の位置 | 隣り合う継手を 400mm以上 ずらす |
03定着
| 場面 | 基準 |
|---|---|
| 梁主筋を柱に折り曲げて定着 | 柱せいの 3/4以上 のみ込ませてから折り曲げる |
| スラブ下端筋の直線定着 | 10d以上、かつ150mm以上 |
04機械式継手
| 種類 | ポイント |
|---|---|
| ねじ節鉄筋継手(トルク方式) | ロックナットを所定のトルクで締め、締めたら印を付ける |
| モルタル充填継手 | 下の注入口から入れ、上の排出口から出てくるのを確かめる |
| 鋼管圧着継手 | スリーブを常温で油圧圧着する。加熱しない |
| 端部ねじ継手 | 鉄筋の端にねじを切り、カップラーでつなぐ |
- 隣り合う継手は400mm以上ずらし、カップラー端部の間隔は40mm以上
- かぶり厚さは、カップラーの外面から確保する
- グラウトが固まるまで、振動や衝撃を与えない
- 外観検査は全数。挿入長さはマーキングで確かめる
まとめ
- D35以上は、原則として重ね継手にしない
- 重ね継手は約0.5倍か1.5倍以上ずらす。ガス圧接・機械式継手は400mm以上ずらす
- 梁の上端筋は中央部、下端筋は端部、柱は中間部に継手を設ける
- 梁主筋の折曲げ定着は、柱せいの3/4以上のみ込ませる
05試験とのつながり
出典:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)5章、日本建築学会 JASS 5 鉄筋コンクリート工事、日本建築学会「鉄筋コンクリート造配筋指針」。 数値は2026年10月時点で確認しています。