施工と安全 / 仕上げ工事

外壁塗装の工程と基準高圧洗浄から上塗りまでの流れ・3回塗り・中止する気温と湿度・塗膜の欠陥

公開 ・ セコカン君

外壁塗装は、塗る前の準備で仕上がりと持ちが決まります。高圧洗浄から上塗りまでの工程、3回塗りの理由、塗装を中止する気温と湿度、塗膜の欠陥の原因をまとめました。

01外壁塗装の工程

  1. 足場を組む建物のまわりに足場を組み、塗料や水が飛ばないようにメッシュシートを張る
  2. 高圧洗浄古い塗膜の粉(チョーキング)、こけ、汚れを水で洗い流す。よく乾かしてから次へ進む
  3. 養生窓、サッシ、床、植木など、塗らない所をシートやテープで覆う
  4. 下地補修ひび割れを埋め、目地のシーリングを打ち替える。鉄部は錆を落とす
  5. 下塗り下地と上の塗料をくっつける塗料(シーラー、プライマー)を塗る
  6. 中塗り仕上げの塗料の1回目。塗膜の厚さを確保する
  7. 上塗り仕上げの塗料の2回目。色むらや塗り残しをなくす
  8. 確認と手直し塗り残し、だれ、はみ出しを確かめて直し、養生を外す
  9. 足場を外す最後に、足場をばらす

02なぜ3回塗るのか

塗料には、決められた厚さ(塗膜の厚さ)があって、はじめて書かれた年数もちます。1回で厚く塗ると、表面だけ先に乾いて、しわや流れが出ます。そこで、下塗りで下地とくっつけ、中塗りと上塗りの2回で厚さをつくります。

中塗りと上塗りは、塗り残しがないか確かめやすいように、色を変えて塗ることがあります。各回は、前の回がきちんと乾いてから塗ります。

03塗装を中止する条件

条件中止の目安
気温5℃以下のおそれがあるとき
湿度85%以上のとき。結露しているときも
屋外雨が降るおそれ、強風でほこりが付くおそれがあるとき

エマルション(水性)の塗料は、気温が低いと塗膜がうまくできません(造膜不良)。冬の朝夕や、日の当たらない北側の面は、気温を確かめてから塗ります。

04下地と塗料の組み合わせ

下地ポイント
モルタル・コンクリート合成樹脂調合ペイントはアルカリに弱いので使わない。エマルション系などを使う
鉄部油を取ってから錆を落とし、直ちに錆止めを塗る。錆止めは鉛・クロムフリーさび止めペイント
亜鉛めっきの鉄部塗料が付きにくいので、変性エポキシ樹脂プライマーで下塗りする
木部やにを削り取るか電気ごてで焼き、溶剤でふいてから塗る

うすめ液(希釈剤)は、塗料のメーカーが指定するものを使います。水性のエマルション塗料は水でうすめます。

05塗膜の欠陥と原因

欠陥原因
白化湿度が高いときに、溶剤が急に蒸発して塗面が冷え、水分がついて白くなる
しわ厚く塗りすぎて、表面だけ先に乾く
流れ(だれ)うすめすぎ、厚塗り
はじき下地に油や水が付いている
色分かれ塗料のかき混ぜが足りない

06よくある質問

冬でも外壁塗装はできる?

できます。ただし、気温5℃以下では塗りません。冬は日中の暖かい時間に塗り、夕方の結露の前に作業を終えます。乾くのに時間がかかるので、工期は長めにみます。

雨の日は塗れる?

塗りません。湿度85%以上や、雨のおそれがあるときは中止します。塗ったあとすぐに雨が当たると、塗膜に跡が残ったり、はがれの原因になります。

高圧洗浄のあと、どのくらい乾かす?

天気や季節で変わるので、表面だけでなく、目地やひびの中まで乾いたことを確かめてから塗ります。濡れたまま塗ると、ふくれやはがれの原因になります。

まとめ

  • 工程は、高圧洗浄 → 養生 → 下地補修 → 下塗り → 中塗り → 上塗り
  • 気温5℃以下、湿度85%以上、雨や強風のおそれがあるときは塗らない
  • モルタル・コンクリート面には、アルカリに弱い合成樹脂調合ペイントを使わない

07試験とのつながり

出典:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)18章、日本建築学会 JASS 18 塗装工事。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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