施工と安全 / 足場・仮設

くさび足場の3600の飛ばし方梁枠を使う方法・梁枠がないときの単管での渡し方

公開 ・ セコカン君

解体工事のために住宅のまわりに組んだ足場足場・仮設
解体工事のために住宅のまわりに組んだ足場(写真:運営者撮影)

出入口や障害物があって建地を立てられない所を、建地なしで渡すのが「飛ばし」です。くさび足場で3,600mmを飛ばすとき、運営者が現場でどう組んでいるかを、梁枠を使う方法と、梁枠がないときの単管での方法に分けて紹介します。

01飛ばしとは

足場は、建地(支柱)を一定の間隔で立てて組みます。ところが、建物の出入口、車の通り道、配管や設備などがあって、そこだけ建地を立てられないことがあります。そこを建地なしで渡して組むのが「飛ばし」です。

くさび足場で3,600mmを飛ばすときは、3600用の梁枠を使うのが基本です。梁枠が現場にないときは、単管で渡します。

02飛ばしが必要になる場所

運営者の現場で飛ばしが必要になるのは、次のような場所です。

場所理由
出入口建物の玄関や勝手口。人が出入りする所に建地を立てられない
駐車場車の出し入れをする所。車が通る幅をあける
配管など地面や壁から出ている配管や設備があり、建地を立てられない

何mまで飛ばすか

運営者が実際に飛ばしたのは3.6mまでです。5.4mを飛ばすこともできますが、大変な作業になります。

03梁枠を使う方法(基本)

  1. 地組みをしていく足場を地組みしていく。3,600mmを開ける所も、いったん2スパン分を仮に組んでおく
  2. 開ける所をばらす3,600mmを開ける所を、後からばらす
  3. 梁枠をはめる空いた所に、3600用の梁枠をはめる

04梁枠がないとき(単管で渡す)

  1. 両側の足場を固める飛ばす区間の両側の足場を、上の方までしっかり組んで固めておく。両側の上部が固まっていないと、渡したあとが弱くなる
  2. 高い所では足元を作る高い所で作業するときは、仮に単管の「ころばし」を入れて板を敷き、手すりと建地を入れてから作業する
  3. 4mの単管を渡す4mの単管を、両側の足場に直交クランプで取り付けて渡す。本足場なら、内側(建物側)と外側の両方に渡す
  4. 方杖でたわみを防ぐ渡した単管がたわまないように、方杖を入れる。理想は下から、45°になるように両側から入れる。上に筋かいを入れる方法もある

05気をつけること

  • 梁枠があるなら、梁枠を使う
  • 両側の足場の上部が固まる前に渡さない
  • 組み終えたら、クランプの締め付けと、渡した単管のたわみを確かめる
  • 作業中は、フルハーネスのフックを足場や親綱に掛ける
  • 高さ5m以上の足場の組立て・変更は、足場の組立て等作業主任者の指揮で行う

まとめ

  • 3,600mmを飛ばすときは、3600用の梁枠を使うのが基本
  • 梁枠がないときは、4mの単管を両側の足場に直交クランプで渡す。本足場なら内側と外側の両方
  • 方杖は下から45°で両側から。両側の足場の上部が固まっていないと弱い

06試験とのつながり

出典:運営者の現場での経験、労働安全衛生規則(足場の組立て等)、厚生労働省「足場からの墜落防止措置が強化されます」。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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