施工と安全 / 土工事・山留め

根切り底の異常と地下水処理ヒービング・ボイリング・盤ぶくれ

公開 ・ セコカン君

掘った底が盛り上がる、砂が噴き出す。根切り底の異常は、山留めの倒壊や周りの地盤沈下につながります。起きる地盤と対策、地下水の処理方法をまとめました。

01根切り底の異常

現象起きる地盤何が起きるか対策
ヒービング軟弱な粘性土山留め壁の背面の土が回り込み、底がふくれ上がる根入れを深くする、背面の荷重を減らす、底面の地盤改良
ボイリング地下水位の高い砂質土上向きの水の流れで、砂が沸き上がる根入れを長くする、地下水位を下げる
盤ぶくれ難透水層の下に被圧地下水被圧水の圧力で、底が持ち上がるディープウェルで被圧水頭を下げる
パイピング砂質土水みちができ、土が流される水みちをふさぐ、根入れを長く

02地下水の処理

工法特徴
ディープウェル透水性の高い砂礫層。大量に揚水できる
ウェルポイント透水性の低い砂質土・シルトにも使える。1段で6m程度下げられる
釜場工法掘削底の集水ピットからポンプで排水。湧水が少ないとき
リチャージくみ上げた水を地中に戻し、井戸枯れや地盤沈下を防ぐ

地下水位を下げると、周りの地盤が圧密沈下することがあります。近くに建物がある現場では、沈下の計測もあわせて行います。

03床付けと埋戻し

  • 床付けの最後の30〜50cmは、手掘りか平爪のバケットで掘る
  • 粘性土の床付け面を乱したら、置換か固化材で改良する(転圧では元に戻らない)
  • 掘りすぎた所を掘削土で埋め戻さない
  • 埋戻しは1層300mm程度ごとに締め固める。砂質土は水締めもできる
  • 締固めは、砂質土は振動ローラー、粘性土はタンピングローラー

まとめ

  • 粘性土ならヒービング、砂質土ならボイリング、被圧水があれば盤ぶくれに注意する
  • 地下水は、砂礫層ならディープウェル、砂質土・シルトならウェルポイントで下げる
  • 地下水位を下げると周りの地盤が沈むことがある。近くに建物があれば沈下も測る
  • 床付けの最後の30〜50cmは手掘りか平爪のバケットで。埋戻しは300mm程度ごとに締め固める

04試験とのつながり

出典:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)3章、日本建築学会「山留め設計指針」「建築工事標準仕様書 JASS 3 土工事及び山留め工事」。 数値は2026年10月時点で確認しています。

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