施工と安全 / 土工事・山留め
土工事・山留め掘削の現場とバックホウ(写真:写真AC)
掘削(明り掘削)の安全こう配・点検・作業主任者・立入禁止
公開 ・ セコカン君
土工事・山留め地山を掘る作業では、地山の種類と掘る深さで、掘削面のこう配が決められています。作業主任者や点検の基準と一緒にまとめました。
01手掘りで掘るときのこう配
| 地山の種類 | 掘削面の高さ | こう配 |
|---|---|---|
| 岩盤・堅い粘土 | 5m未満 | 90°以下 |
| 岩盤・堅い粘土 | 5m以上 | 75°以下 |
| その他の地山 | 2m未満 | 90°以下 |
| その他の地山 | 2m以上5m未満 | 75°以下 |
| その他の地山 | 5m以上 | 60°以下 |
| 砂からなる地山 | — | 35°以下、または高さ5m未満 |
| 発破などで崩れやすくなった地山 | — | 45°以下、または高さ2m未満 |
機械掘削では、これを目安に、地山の状態を調べたうえで安全なこう配を決めます。
02掘削の基準
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業主任者 | 掘削面の高さが 2m以上 の地山の掘削には、地山の掘削及び土止め支保工作業主任者を選任 |
| 事前の調査 | 地山の形状・地質・地層、き裂・含水・湧水・凍結、埋設物などを調べる |
| 点検 | 点検者を指名し、作業を始める前、大雨のあと、中震以上の地震のあとに、浮石・き裂・含水・湧水・凍結を点検する |
| 崩壊・落下の防止 | 土止め支保工を設ける、防護網を張る、立入禁止にする |
| 埋設物 | ガス管・水道管などが壊れるおそれがあるときは、防護などの措置をとる。ガス管は吊り防護などで保護する |
| 運搬機械の誘導 | 掘削機械やダンプの後退時、転落のおそれがある所では誘導者を置く |
03よくある災害と対策
溝の中で作業中に、側面が崩れて埋まる
上下水道の管を入れるための溝で、山留めをせずに中に入り、側面が崩れる。深さ1〜2mでも死亡災害になる。
対策土止め先行工法で、山留めをしてから中に入る。掘削土を溝の肩に置かない。
掘削機械の旋回にはさまれる
掘削機の近くで手元作業をしていて、旋回したバケットや車体にはさまれる。
対策旋回範囲を立入禁止にし、誘導者と合図を決める。
まとめ
- 手掘りのこう配は、地山の種類と掘る高さで決まる。その他の地山で2m以上5m未満なら75°以下
- 掘削面の高さ2m以上の地山の掘削には、作業主任者を選任する
- 作業前・大雨のあと・地震のあとに、浮石・き裂・湧水などを点検する
- 浅い溝でも崩れれば命に関わる。山留めをしてから中に入る
04試験とのつながり
出典:労働安全衛生規則 第355条〜第367条、労働安全衛生法施行令 第6条。 数値は2026年10月時点で確認しています。