施工と安全 / 安全管理と資格
特別教育の一覧(建設業)技能講習との違いと、主な特別教育
公開 ・ セコカン君
新しく入った作業員にフルハーネスを使わせる、小型のバックホウに乗せる。その前に必要なのが特別教育です。技能講習との違いと、建設現場でよく使う特別教育をまとめました。
01特別教育とは
危険・有害な業務に就かせるとき、事業者が作業者に行わなければならない教育です。技能講習と違って、外部の試験はありません。会社の中で行っても、外部の講習を受けさせてもかまいません。
| 特別教育 | 技能講習 | |
|---|---|---|
| 誰が行う | 事業者(会社) | 登録教習機関 |
| 試験 | なし | 修了試験あり |
| 証明 | 教育の記録(3年間保存) | 修了証(携帯が必要) |
| 例 | 高所作業車 10m未満、玉掛け 1t未満 | 高所作業車 10m以上、玉掛け 1t以上 |
02建設現場でよく使う特別教育
| 特別教育 | 対象の業務 |
|---|---|
| 足場の組立て等 | 足場の組立て・解体・変更の作業 |
| フルハーネス型墜落制止用器具 | 高さ2m以上で作業床を設けにくい場所で、フルハーネス型を使う作業 |
| 高所作業車 | 作業床の高さ10m未満の高所作業車の運転 |
| 小型車両系建設機械 | 機体重量3t未満のバックホウ・ブルドーザーなどの運転 |
| フォークリフト | 最大荷重1t未満のフォークリフトの運転 |
| 玉掛け | つり上げ荷重1t未満のクレーン・移動式クレーン等の玉掛け |
| 移動式クレーン | つり上げ荷重1t未満の移動式クレーンの運転 |
| クレーン | つり上げ荷重5t未満のクレーンの運転 |
| ローラー | 締固め用機械(ローラー)の運転 |
| コンクリートポンプ車 | コンクリートポンプ車の作業装置の操作 |
| アーク溶接 | アーク溶接機を使う溶接・溶断 |
| 低圧電気取扱い | 低圧の充電電路の敷設・修理など |
| 研削といし | 研削といしの取替え・試運転 |
| 酸素欠乏危険作業 | 酸素欠乏危険場所での作業 |
| 石綿 | 石綿を含む建材の除去などの作業 |
| ロープ高所作業 | ブランコなど、ロープで体を保持して行う高所作業 |
| 建設用リフト | 建設用リフトの運転 |
| ゴンドラ | ゴンドラの操作 |
科目と時間は、業務ごとに安全衛生特別教育規程で決められています。例:足場の組立て等は6時間、フルハーネスは6時間(学科4.5時間・実技1.5時間)。
03現場で気をつけること
- 新規入場者が持っている資格・教育を、入場時に確認する
- 特別教育の記録は、事業者が3年間保存する
- 技能講習の修了証は、作業中に携帯させる
- 資格が要る機械の鍵は管理して、資格のない人が動かせないようにする
まとめ
- 特別教育は事業者が行う教育。試験はなく、記録を3年間保存する
- 技能講習は登録教習機関で受け、修了証を作業中に携帯する
- フルハーネス、足場の組立て、高所作業車10m未満、小型の建設機械などが特別教育の対象
- 新規入場者の資格・教育は、入場時に確認する
04試験とのつながり
- 1級建築施工管理技士 一次検定:労働安全衛生法(体制・教育・就業制限)
出典:労働安全衛生法 第59条第3項・第61条、労働安全衛生規則 第36条〜第39条、安全衛生特別教育規程。 数値は2026年10月時点で確認しています。